リハビリテーション

訪問リハへの転職を考える女性療法士に3つのアドバイス

訪問リハビリは女性限定の依頼が多く、どこの事業所も女性セラピストは不足状態。

しかし訪問看護ステーションは従業員が少ない事業所が多く、同僚女性が少ないと仕事が集中したり、休みにくいことがあります。

就職先によって待遇や雰囲気がちがうので「どこの訪問リハに転職するのか?」はとても重要です。

さらにさらに…。

結婚したい・妊娠を考えているアラサー女性療法士の方は、産休や育休を取るための条件が満たされているかを事前チェックした方が良いです。

また独身でも今後の結婚・出産・介護などの可能性を考え、多様な働き方ができる優良な職場を探すことに大きなメリットがあります。

 

訪問リハへの転職を考える女性セラピストへのアドバイスは以下の3つ。

  1. 訪問リハビリへの転職リスク
  2. 女性療法士の転職先の選び方
  3. 労働契約・就業規則について

2回の転職経験のある理学療法士の私が思う、女性療法士の転職リスクを低くする方法をお伝えします。

ささまや
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転職活動に自信のない人は転職サイトを賢く活用しましょう

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女性ならでは!訪問療法士が抱えるトラブルとその対策年々、訪問リハで活躍する療法士の割合が増えてきていますね。 訪問リハビリを始めて1番困ったのが女性ならではのトイレ問題、怖いと思っ...

 

訪問リハビリへ転職のリスク

訪問リハビリへの転職には、大幅な給料アップや待遇面の改善が期待されます。

病院と比較して、時間外業務や勉強会が少ないのも訪問リハのメリットですね。

その反面、短期間での転職者が多いのも事実です。

  • 大幅な給料アップ
  • プライベート時間の確保
  • 一人で仕事できるので対人ストレスが少ない
  • 女性療法士の需要が高い
  • 転職してすぐは有給がない、少ない
  • 1年以内は育休がとれない(転職後の妊活についてはこちら)
  • 1年以内に離職すると失業手当が受け取れない
  • 新しい人間関係の構築、ポジションの確保に時間がかかる
訪問リハのデメリット
  • 女性ならではのトラブルが多い
  • 1人で訪問するのでリスク管理の徹底が必要
  • 突発的な休みがとりにくい

デメリットが多くなってしまうのは、制度上の問題と訪問リハならではのデメリットがあるためです。

日本では長く勤めるほど優遇されるシステムになっています。

女性療法士が転職を考えるタイミングとして、ライフスタイルの変化(結婚や出産)がありますが、特に妊娠を考える女性療法士の転職は育休や産休の条件面から慎重になる必要があります。

参考記事→転職後の妊活はいつから開始するか?

訪問リハは女性ならではのトラブルが多い

私が訪問リハビリを始めるにあたって、不安だったのがクルマの運転と他人の家に一人で入ることでした。

女性でクルマの運転に自信がある人は少数派なのでは?

私は幸い7年間で事故を起こしたことはありません。

むしろ男性スタッフの事故率が高い印象を受けています。

車は自分のスペースなので、移動中に好きな音楽やラジオを聴けるのは訪問リハならでは。

生理中のトイレ事情やセクハラ問題などは別記事にまとめていますのでご参考ください。

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訪問リハは休みにくい

病院勤務では平日休みを申請しやすいと思います。

実際にリハ病院に勤務していた時は、平日に長期休みをとって海外旅行に行くこともありました。

訪問看護ステーションでは担当者の代わりに人が来ることの利用者側の心理的ハードルが大きいです。

お困りママ
お困りママ
担当の休み=事業所の収入源となってしまうんですよね

事業所に勤務するセラピスト数が少ないと代行の枠自体がないのが現状です。

休みがちになる妊娠・育児期間にセラピスト数の少ない訪問リハに転職することで、わざわざ休みにくい環境へ身を置くことになります。

だから今転職を考えている人で、病床数100以上の病院に勤め、比較的有給がとりやすく「ただなんとなく辞めたい」「環境を変えてみたい」というだけなら転職しない選択肢もじっくり考えましょう。

妊娠や育児期間に対応できない場合がある

転職してすぐは産休・育休制度を使えない

産休や育休を取りたい場合、妊活を開始できるのは転職後約6ヶ月からです。

転職してすぐ妊娠すると育休がとれません。

遊ぶ シャボン玉
転職後の妊娠はいつから可能?産休・育休の取得条件に注意しながら妊活する方法制度上は転職後半年から妊活は可能です。心理的なものから1年以降と言われていますが、2019年時点での育休・産休の取得条件や手当の給付条件をまとめました。...
妊娠中のトラブルは想定できない

非妊娠時どんなに体が強くても体力に自信があっても、妊娠中のトラブルは予測できません。

  • つわり
  • 仕事中の出血
  • 切迫早産
  • 易感染による体調不良…

様々なトラブルが発生し、急に1週間単位で自宅安静や入院することも多いのです。

転職後は有給がないor少ないため有給休暇が足りなくなる可能性があります。

もし今すぐでも妊娠したいと思っているのなら、転職が妊娠に不利益になるかもしれません。

 

女性療法士の転職先の選び方

選ぶべき訪問看護ステーションとは

訪問件数や条件などは詳しく書いてありますので↓を参考にしてみてください

転職先として避けるべき訪問看護ステーションとは?転職前のチェックポイントリハビリ職(理学療法士や作業療法士)の転職先として、訪問看護ステーションは給与が高いことが魅力です。 実際にリハビリ職の訪問への転...

この記事では女性セラピストが転職先を見極めるポイントを紹介していきます。

①スタッフ数が多い

スタッフ数が多いは絶対条件です。

人数が多い方が休むことになった時の対応がしやすいからです。

妊娠〜育児期間の突発的な休みはかなり多いです。

例えば自分に1日5件の訪問があったとして、急に休むことになった場合…

他に5人いれば1人1件ずつの負担になります。

しかしスタッフが2人しかいないと自分の受け持ち分はほぼキャンセルとなります。

キャンセルになった利用者さんの次週のリハビリは更に休みづらくなりますよね。

しかし、次の週に子供が登園できる保証はありません。

子育て中のママ世代の転職先は1日の訪問件数と同等かそれ以上のスタッフ数を抱える事業所が望ましいです。

訪問件数が7件なら自分以外に7名のスタッフ。

時短勤務になって訪問件数が5件になるとすれば、自分以外に5名のスタッフが必要です。

(リハスタッフを多く抱える事業所は案外少ないのですが…。)

スタッフが多い≠良い企業ですが、ママ療法士に限っては人数が多い方がお互いにフォローしやすいでしょう。

②訪問件数に余裕がある

①と同じ理由で、訪問件数に余裕があると急な休みに対応しやすくなります。

1日8時間勤務のなかで、訪問件数のMAXは7〜8件です。

7件は休み時間も限られかなりキツキツです。

1日5件はかなり優良といえます。

もしくは管理者に訪問件数の余裕があり、休みの際に対応できるシステムを作っていると良いポイントになります。

③産休・育休取得実績がある

事業所の初めての妊婦となるには、健康な肉体と強い意思、周囲の理解が欠かせません。

独身時代から働いていて長年の経験があるならまだしも、転職して半年〜1年での妊娠(しかも初産)を考える療法士には高い壁になるでしょう。

産休・育休取得実績があり、誰かの敷いたレールがあるのならそれに乗るのが一番速いです。

育休・産休は一定の流れがあるので、一度経験しているかどうかで手続きのスムーズさや入ってくる情報量も変わってきます。

④具体的な子育て支援策がある

働くママセラピスト大歓迎!

と求人に書いてあっても、すぐに信用すべきではありません。

具体的にどのような支援策があるのかが重要です。

  • 病児保育の支援策(費用補助など)
  • 子の病児休暇の取得実績
  • 時間休制度の有無
  • 男性の育児休業取得の可否

など、通常の業務契約内容には含まれない育児支援制度を掲げる企業はたくさんあります。

具体的にどのような対策がなされているか?事前に見学や面接を申出て、しっかり確認しておきましょう。

訪問リハの不安材料

①個人経営の訪問看護ステーションが多い

経営期間が浅いため、福利厚生が充実していない場合があります。

育休産休制度を取得したことがない事業所も多くあり、事務的なことに無知なため、経営者側も知識が不十分なことがあります。

個人経営の訪問看護ステーションは特にトップのワンマン経営になりやすく、パワハラやマタハラを受ける可能性も否定できません。

病院が経営母体の訪問看護ステーションへ就職すると、やや給料が低めになる傾向にあります。その反面、事務もしくは医療事務担当者が在籍しているため、産休・育休制度に詳しいというメリットがあります。

条件と待遇面、働けなくなるかもしれないなどのリスクを総合して働く場所を考えましょう。

②スタッフが少ない

リハスタッフが少ない事業所では、スタッフの急な長期休みに対応しづらいため、有給休暇の消化や妊娠中のトラブル、育休明けの子どもの頻回の体調不良に対応しづらい現実があります。

女性セラピストの需要が多い訪問では、在籍する女性療法士の数が多い方が代診を頼みやすいでしょう。

現在私が働く事業所では、ママ療法士が複数在籍しており、お互いの休みをカバーし合いながら働いています。

在宅では女性スタッフはどこでも欲しい人材です。女性スタッフの割合や年齢層なども考慮するとより良い事業所が選べるでしょう。

③人間関係がわからない

閉じられた空間であるため、人間関係が読めません。

ある程度のリスクを考慮した上で転職しましょう。

知っているセラピストがいれば、前もって評判を聞くのが一番いい方法です。

対策:労働契約内容をしっかり確認する

内定を承諾して契約書を交わす前に、ライフスタイルが変わっても働ける条件が揃っているかしっかり確認しておきましょう。

待遇

月給と賞与(ボーナス)について確認しましょう。

時間外手当や祝日出勤の場合の手当もここに含まれます。

面接時と違う年収や基本給を提示された場合は、しっかりとNOと言いましょう。

勤務形態(日祝休み)

ワーママとして多くが利用するであろう認可保育園は祝日がほぼお休みです。

できるだけ祝日休みの勤務先を選びましょう。(祖父母の援助や夫の保育が期待できる場合は除きます)

勤務時間

勤務時間によっては、時短勤務にしなくて済むかもしれません。

例えば勤務時間が8:30-17:00の場合、ママになってもフルタイムで働ける可能性が高いです。

8:45-18:00の場合は保育園のお迎えに間に合わない可能性がありますので、短時間勤務制度の利用は必須になります。

時短勤務制度についての確認

子が3歳になるまで短時間勤務制度は利用できます。

訪問リハは件数制のため、短時間勤務にしても特に問題ありません。

企業によっては小学生になるまで短時間勤務が可能という独自制度を設けている場合もあるので、確認してみましょう。

育休産休制度利用の可否を確認

法律の定めがあるので、利用できないハズはないのですが…。

いつかは出産したい旨をしっかり伝え、可否は確認しましょう。

法廷上できないと知っていても渋る事業所は未来がありません。

ただし面接で育休取らせません!という企業はありませんよね。

その場合は育休の取得歴や取得率、ママ療法士在籍の有無なども聞いておくと参考になります。

就業規則の確認

就業規則には労働契約書にはのらない小さな決めごとが書いてあります。

実は法律では作成しなければいけないのですが、小さな訪問看護ステーションでは作っていないところもあります。

弔慶休暇や結婚休暇、残業の申請方法などが書いてありますので、働くまでに確認しておきましょう。

契約後になりますが、できればコピーをもらいましょう。

訪問リハビリへの転職は早めが吉?

2025年より前に経験を積んでおく

団塊の世代が後期高齢者となる2025年から訪問リハビリテーションの需要はピークに向かっていくと考えられます。

この時期に高待遇の求人がでると予想され、経験者にはさらに高額報酬をだす事業所もあるでしょう。

2025年より前に訪問リハの経験を積んでおくことで、リハビリ職のブランディングができます。

数年後の自分、家族のあり方を考える

転職は数年先の自分の在り方を変えます。

家族のあり方の面から言えば、転職先が家から近いほど、保育園の送迎にかかる時間がなくなり、子どもとママが過ごす時間が増えます。

産休育休制度をしっかり使えると、生涯年収が上がり、教育に使える資金が増えます。

ママが働きやすいほど、次の子を生んで育てる活力になります。

妊娠や育児など、労働者として弱い立場の人間が働ける環境が整っていれば、自分が病気になったり、親の介護が必要になった場合でも働き続けることができます。

今転職先をしっかり考慮することは、将来に対するリスクヘッジになります。

転職サイトを賢く利用する

転職サイトは基本的に登録無料です。

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登録できるだけはしておいても良いかもしれません。

しかし、転職会社からの人材紹介には数十万単位の多額の紹介料がかかります。

職場としては転職サイトを経由しない人材の方がありがたいのは事実。

交渉ごとが苦手な方は転職会社を利用する、など使い分けた方が良さそうです。

先にも述べたように、勤続年数は短いほど不利な就労条件になっていきます。

人生のマネープランや家族計画、自分がどういうキャリアを築きたいか、どのようなリスクが潜んでいるか、多角的に考えた上での転職をおすすめします。

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4歳と0歳の子を持つワーママ。 片付けられないことからシンプル生活へ。 実用性と機能性を兼ねたものが好きなリアリスト。時短大好き。