子育て

無理強いしないイヤイヤ期のお着替え

3歳の息子をもつ理学療法士です。

日常生活がままならない人たちをみ過ぎて、人へのハードル下がりまくり。

子供はいつか勝手にできるようになるでしょ〜!というスタンスでやってます。

職業柄【できるようになるのを待つ】ことにすごく慣れているので、子供の成長を気長に待つことができるのかもしれません。

イヤイヤ期のお着替えは特にこだわることなく、乗り切りました。

現在3歳の息子は1人で着替えることができています。

イヤイヤ期は「お着替え」しなくていい

日々、人のできる・できないを目にして思うこと。

【動作が簡単になれば、勝手にやってくれる】

大人も子どもも、難しいなぁ〜と思ううちは自主的にやりません。

「やれるのにやらない」ではなくて「まだ難しいからやらない」なのです。

なんだ、簡単じゃんと思うくらい余裕が出てくると、自然と日常生活に入ってきます。

簡単になるには練習することも大事ですが、子供の場合は脳の発達を待つことも大事です。

脳の発達はバラツキがありますので、おしゃべりが上手でも立体を捉えられなかったり、逆のパターンもあるわけです。

着替えと脳の関係

高次脳機能と着替え

大人の高次脳機能障害の方では、着替えができなくなる人が多くいます。

手足にマヒがないにも関わらず、です。

服のどこから手を出せばいいのか?

どこに頭をいれたらいいのか?

手からいれるのか?頭からいれるのか?

服の形を捉えられなくなったり、着替えの順序がわからなくなることが原因で着替えられなくなるのです。

普段何気なくやっていることですが、着替えなどの日常動作にはいろいろな脳の機能が必要で、意外と難しいことなのです。

服を着るという簡単に見える動作でも

①手や体の協調した動き

②服の形を捉える力

③手順を考える力

が必要なことが分かります。

親ができるだけはやく着替えを覚えないと!とムキになる必要はありません。

モノの形を捉える力は3歳前後で発達するといわれ、パズルなどのおもちゃで上手に遊べるか?○△□などの図形を捉えられるか?なども関わってきます。

2歳のイヤイヤ期ではお着替えに必要な機能が育っておらず、着替えはかなり難しいこと=やりたくないことに分類されるでしょう。

イヤイヤ期は前頭葉が未発達

前頭葉の機能

前頭葉の機能には現在の行動によって生じる未来における結果の認知や、より良い行動の選択、許容され難い社会的応答の無効化と抑圧、物事の類似点や相違点の判断に関する能力と関係があると言われています。

お着替えのリハビリ

リハビリでは難しいことをいきなり強要しません。患者さんの拒否に繋がるからです。

なぜできないのか?を細分化していき、できるできないのギリギリラインでの練習をして小さなゴールを量産していきます。

子育ても同じことで、なぜお着替えが嫌なのか?を細分化していくのです。

色が嫌、服のデザインが嫌、着替える時に寒い、着替える意味がわからないなど色々な理由があるはずです。

嫌な気持ちの奥底に、脳機能の不十分さがあると考えてください。

脳の機能が不十分で、立体を捉える力がないなら、積み木で遊んだり、パズルをやってみたりして少しずつ成功を積み重ねていきます。

お着替えする時の衣擦れが不快なら、タオルで優しく体を拭くところから始めます。

強要する前に、細分化して、項目ごとに対策してみるのです。経験上、その積み重ねでふと、目的のこと(お着替え)ができる瞬間がでてきます。しかも簡単に。

着替える=不快の気持ちが消えてしまい、イヤイヤ言わなくなるのです。

別の手段を選択するのもリハビリ

着替えが出来ない時、例えばトレーナーが着れないとき、ボタンつきのシャツだと着れる、大きめのトレーナーなた着れる、など代替手段を用意します。

我が家では「イヤイヤ期のお着替えはしない!」をすぐさま導入しました。

パジャマを廃止し、お風呂のあとは次の日のお洋服へ。朝は着替えることなくご飯を食べたらそのまま保育園へGOです。

親も子供も1日2回のお着替えが1回になり、ストレス半減。

イヤイヤ言う機会が半分にし、お着替え=イヤだと認識させない作戦です。

お風呂のあとは寒くなるまで放置していたため、寒くなったらイヤイヤは収まり、自分から服を着たいと言ってくるようになりました。

どうしてもダメなら鬼頼み!

偉そうに言ってますが、イヤイヤ期には鬼が来るよ!とか鬼さんに電話するよ!!というセリフを何百回と言いました。

鬼が電話をかけてきてくれるアプリは神アプリですね。

これなしで育児できません。笑

いざという時のスマホ頼みは世間的にはダメ親ですが、イヤイヤ期だけと割り切っています。

子どもは可能性の塊

子供って素晴らしいですよね。

この前まで寝返りできなかったのに、今はもう立って歩いてる。

理学療法士が寝たきりの人を杖なしで歩けるようにするまでに、何年かかることか。(ほとんどは不可能)

そう考えると、イヤイヤ期に親が無理する必要なんてないんです。

色んなことができるようになる未来しかないのですから。

仕事でできなくなっていく人を見すぎてハードル下がりまくってる私からすれば、神のように手がかからないです、本当に。

愚痴っぽくなりましたが…イヤイヤ期に疲れ果てているお母さん、お着替えしなくていい。風呂も入らなくてもいいですよ。

2歳でできなくても人生大きく変わりませんから。

ABOUT ME
sasamaya
4歳と0歳の子を持つワーママ。 片付けられないことからシンプル生活へ。 実用性と機能性を兼ねたものが好きなリアリスト。時短大好き。