今日で2人目の新生児育児を終えようとしています。
1人目と違って、母乳育児が軌道にのるのが早く、育児について悩むことが少なくなりました。
上の子の世話がある中でも母乳への移行が上手くいったのは、母乳が出やすくなったわけではなく、ストレスを感じない生活を心がけたことが大きな要因だったように感じます。
あ、でも疲れた時や母乳がめんどくさい時はミルクを使ってるので、母乳寄りの混合育児ですね。
とにかく頑張りすぎない、こだわらないことです。
今回の2人目の新生児育児で感じた考え方の変化や具体的なコツをご紹介します。
辛い新生児育児をラクにする考え方
自分の体が傷ついている自覚を持つ
出産は命がけです。
そして傷ついた母体で、生まれた日から母としての仕事が始まります。
悪露、会陰切開、ホルモンの急激な変化、マタニティブルーズ。
産後の体は心身ともに弱ってしまう要因が重なっています。
体の機能としても、炎症が治るまで2週間、骨の結合が元に戻るまで4週間、靭帯が元に戻るまで6週間と言われるため、妊娠中に変化した体が元に戻る(これでも完璧ではないですが)まで4〜6週間は横になるよう心がけましょう。
傷ついた骨盤底筋の回復には重力のかからない姿勢(横になる)が1番と言われています。
家事を自分ですることは諦めましょう。
産褥期についての理解を夫と共有しておくことが重要です。
その上で、夫の協力、可能であれば両親、義両親への協力を依頼しましょう。
赤ちゃんのお世話以外は極力休む
【新生児期の優先順位】
①新生児の食事と睡眠
②長男との関わり
③自分の睡眠
④最低限の家事で大きな精神的な沈みなく今日から乳児に🙌
・ゆっくり産褥期を過ごす心構え
・便利な子育てグッズ
・家族からの支援
・Twitterの適切な育児・産後の情報
・夜中でも動くタイムラインも有り難かった☺️
— ささまや@産褥期のPT!3y+1m (@sasamaya_pt) September 9, 2019
赤ちゃんの授乳にはオムツ替えから授乳と30分程度かかります。
混合育児であれば調乳の時間が加わるので、40分から1時間。
これが最低でも1日8回あるので産後のママは240分=4時間から8時間を授乳だけに費やしていることになります。
1日の1/4から1/6を授乳に費やすのです。
それ以外にも寝ぐずりやウンチやおしっこ、沐浴などが加わり、出産で疲れた体には負荷がかかります。
ここに家事の時間を加えると、どんどん自分に割く時間が減っていき、休む時間がなくなってしまいます。
そのため、「赤ちゃんのお世話以外はできるだけ横になりましょう」と言われるのです。
困ったら産院に相談の電話をするのもオススメです。
妊娠・育児は神話からの防御力が必要
妊娠や育児については昔ながらのいわゆるマユツバモノの知識がたくさんあります。
つい50年前までは医療機器が発達しておらず、赤ちゃんの心音を確認したり、エコーで赤ちゃんの状態をチェックすることが出来ませんでした。
この時に重宝されたのが外見的特徴や迷信。
「お腹が前に出ると男の子」「脂っこいものが食べたくなると男の子」などという話を年配の方からよく聞きます。
昔からされていた妊婦の腹帯も、今は妊娠高血圧を助長するといわれ推奨はされていません。
よくわからない育児論がいまだ踏襲されています。
母親になった私たちには「根拠のある育児」が求められています。
育児に関する神話(母乳神話、3歳児神話)に惑わされないように、自分なりの防御力を持ちましょう。
年配者の有難いアドバイスは話半分に聞いておきましょう。
母乳にこだわりすぎない
母乳にこだわりすぎて、ミルクを足すことがが母親失格の烙印のような気になりませんか?
「母乳神話」も日本の特に50〜60代から篤く信仰されています。
世界的にも母乳が推奨されていますが、これは世界ではミルクが買えないほど困窮している地域がたくさんあることも考慮されています。
確かに母乳には母親からの免疫が含まれることや乳幼児突然死症候群になる確率が低いと言われますが、ここに完全母乳の記載はありません。
「母乳が推奨されているだけで、絶対ではない」ことを頭に置いておきましょう。
混合育児でも良いのです。
足りないようならミルクを足せば良いんです。
栄養が不足するくらいなら、ミルク育児でも良いのです。
実は母乳は2〜3ヶ月ごろから軌道にのる人が多く、新生児期は混合育児でいくママも多いです。
これは最近だけじゃなく、昔からあることで私たちの祖母の世代は貰い乳をしたり、お米のとぎ汁を布に含ませて飲ませたりしていました。
粉ミルクが普及してからそうした努力は不要になり、乳児の栄養状態は格段に良くなり乳児の死亡率もどんどん下がっています。
出産で傷ついた体の修復を優先させるために積極的にミルクを足しましょう!
ミルクを40〜60ml足してみて、寝ないようならまた20ml足せば良いのです。
ミルクは毎回規定量じゃなくても良く、3時間からやや短い回があっても良いと思います。
わたしは「母乳とミルク、どちらの栄養も取れてバランス最高」と思ってやっていました。
寝ない場合は寝る前にた多めに飲ませてみると寝つきが良く授乳間隔が開き、ゆっくり休めます。
ミルク飲ませすぎには注意が必要!
吐き戻しがないかをチェックしましょう。
吐き戻すと窒息の危険性がありますので、赤ちゃんの様子を見ながらミルクを足しましょう。
哺乳瓶は飲みさえすればどれでもOK
吸う力をつけるために、ミルクを吸うのに力が必要な哺乳瓶が売られています。
絶対に母乳育児したい人はいいかもしれませんが、生まれたばかりの赤ちゃんにそんな体育会系な考え方必要ですかね?
考え方を変えれば飲みやすい哺乳瓶で、どんどん飲んでどんどん体が大きくなる方が、早く吸う力が身につくと思いませんか?
体重とパワーは比例しますので、哺乳力を上げるためにしっかりミルクを飲むことも必要でしょう。
高い哺乳瓶を1つ買うよりも、そのお金で安い哺乳瓶を4〜5本用意して、洗う手間を減らした方がママの負担が少なく母乳の出が良くなりそうな気がします。
夜の授乳が3回ほどあるので、朝にまとめて洗えるように、混合やミルク育児の場合は最低でも4本は哺乳瓶を用意するのがおすすめです。
乳頭保護器を使おう
乳頭保護器についてはこちらにまとめました。
赤ちゃんの口が小さいので使用しましたが、乳首が切れて痛い人にもおすすめです。
授乳の前に泣いている他の要因を解決する
赤ちゃんが寝ない原因は限られています。
- 眠い
- お腹が空いている
- オムツが濡れている
- 便秘
- 暑い/寒い
が解消されていれば大概は寝ます。
赤ちゃんが泣き止まない場合、真っ先に「母乳が足りていないのでは?」と考えがちですが、これでは負のループに入ってしまいます。
まずは他の要因をしっかり取り除くこと!
特に便秘は泣き止まないことが多くありましたので、排便が毎日あるか、お腹が張っていないかを確認し、早めに綿棒浣腸で便秘を解消するようにしましょう。
医療機関を頼ろう
うちの娘は乳児湿疹がひどく現れましたが、早めに受診し脂漏性湿疹と診断されました。
母親に子育て経験があると言ってもたかだか2〜3人。何百人と診察してきた医師に敵うはずはありません。
困ったことがあれば医療機関を頼るのが最短の道です。
ポイントは小児をよくみている信頼できる先生を探すことです。
普通の内科医だと新生児を診察する機会はあまりありません。
小児に明るい先生を探しましょう。
新生児や乳児に困ったことがあった場合すべきことは、ホームケアを一生懸命検索することではなく、評判の良い内科医や小児科医を検索することだと思います。
近所のママさんから良い医療機関の情報収集するもよし。
産院に電話し相談するのも方法の1つ。
保険証が届いていなくても早めの受診がおすすめです。
ママなりの自分の判断基準で動こう
1人目の時には合っているのかわからない育児情報に惑わされ、情報に振り回されて疲れていました。
普段、医療従事者として “根拠のある医療(Evidence based medicine:EBM)”が主流の生活をしている私にとって、育児ってどこに根拠(エビデンス)があるの?とずっと疑問に思っていました。
育児書ですら最新の研究結果をアップデートしていない場合が多いと知っている今、何を信じて信じないかの判断ができるようになったことが疲れない育児の要因の1つになっています。
疑うこと、情報を自分のフィルターにかけること、自分の判断軸を持つことが重要です!